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Aさん ~私を淫らにする人~
第7章 ハチミツ
それでもどうにか留める事ができると、次にはキャミソールが上げられて肩ヒモもちゃんと肩に掛けられると、はだけていたブラウスも元に戻されてボタンも上から順に留められたけれど、さすがに裾をスカートの中に入れ込むことまではされなかった。

最後にカーディガンも羽おわされると、「もうちょっとだけ待ってて」とテーブルの上を直される音が聞こえてきた。

それから台所へ向かう足音を聞いて、私はそそくさとブラウスの裾をスカートの中へ押し込んだ。

戻ってくるAさんの足音。

テーブルから新たな紅茶の注がれる音と香りがしてくる。

そして私の座っている椅子の向きが直されて、「お疲れ様」と目隠しが解かれた。
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