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Aさん ~私を淫らにする人~
第7章 ハチミツ
キチンと整頓されたテーブルの上。

白いカップから紅茶がおいしそうな湯気を上げている。

こんな落ち着いた雰囲気では、ついさっきまであんな淫らなことをされていたなんて全くの幻のようだった。

ただ、蜂蜜の入った容器だけがさっきとは違っていた。

そして私は自分の席に座ろうとするAさんのズボンの前をつい見てしまう。

けれど、そこも平常でもう何の変形の強ばりも見せていなかった。

そんなすべてが平常運転。
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