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Aさん ~私を淫らにする人~
第7章 ハチミツ
Aさんとはお部屋の玄関で別れた。一人でエントランスまで降りると、ふとメールボックスが目に留まりAさんの本名が書かれているかもと思いそこに行ってみた。
602号室、そこがAさんのお部屋。
でも、そこのメールボックスにはお部屋番号の横は白いテープのままで名前は書かれてはいなかった。
ガッカリとした私は、肩を落としてオートロックの自動ドアから外に出たけれど、なにげなく見たその脇に外から郵便屋さんが各ポストに投函する場所があるのを見てもしかしいてそこならと閃き、そして行ってみた。
(602号室、602号室)と探す煩わしさとドキドキ感。
程なく見つけた602号室の投函口には白いテープの上に小熊誠一と名前がはっきりと書かれていた。Aさんは小熊さんだったんだと、なんだかAさんの秘密を一つ見つけ出したような気持ちになって嬉しかった。
602号室、そこがAさんのお部屋。
でも、そこのメールボックスにはお部屋番号の横は白いテープのままで名前は書かれてはいなかった。
ガッカリとした私は、肩を落としてオートロックの自動ドアから外に出たけれど、なにげなく見たその脇に外から郵便屋さんが各ポストに投函する場所があるのを見てもしかしいてそこならと閃き、そして行ってみた。
(602号室、602号室)と探す煩わしさとドキドキ感。
程なく見つけた602号室の投函口には白いテープの上に小熊誠一と名前がはっきりと書かれていた。Aさんは小熊さんだったんだと、なんだかAさんの秘密を一つ見つけ出したような気持ちになって嬉しかった。