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第8章 お部屋を物色されて

でも、もっとも怖れていたソコの匂いをＡさんにズズッと吸われてしまった。

もう死にたい。

やめて。

そのひと吸いだけでＡさんはやめると、ショーツを丸めて自分の上着のポケットに入れるところを映し見せた。

そして何事もなかったように籠を洗濯機の上に戻し、そして扉も閉じる。

そこからカメラはまた壁伝いに移動し、玄関に到っては靴を履く様子が映された後にドアが開けられて表に出て行った。

そして鍵が閉められて、その貸していた鍵が封筒に入れられてドアの郵便受けの中に投函されてビデオ通話は一方的に切られた。