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Aさん ~私を淫らにする人~
第8章 お部屋を物色されて
渡されてきたハンカチのような柔らかな手触り。

二人の手の間でピンク色の布地が見えて、それが一昨日にAさんが私の部屋から持ち去ったショーツであることを知った。

こんな所でなんでと私は大きく動揺する。

だけれどAさんは電車が停止すると、「じゃあ」と気軽に手を振って降りて行った。

残された私はこんな人混みの電車の中で、自分の使用済み下着を握らされたまま立ち尽くすだけだった。

どうしよう・・・。
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