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Aさん ~私を淫らにする人~
第10章 思いもしないことが
一人でしていた使用後の大会議室の後片付けもあとはテーブルを拭くだけになっていた。
コの字型に組まれたテーブルの一箇所に誰かが置き忘れていったノートがあるので、それは終わった後で総務に届けるつもりでいたら、不意にガチャッと勢い良くドアが開いて石井さんが入ってきたのでお互いに顔を見てビックリとしてしまった。
「あっ、ごめん、いきなり入ってきて」
「いえ・・・」
「ノートを忘れちゃってさ」
石井さんが照れくさそうに言うのを、「もしかして、そこにあるのですか」と指差すと、「あっこれ、そう」とそのノートを取り上げた。
それから「えへへへへ」と意味もない愛想笑いを見せてから、「ごめんね、邪魔しちゃって」と部屋から出て行こうとしたけれど、また急にこちらに振り返ると「そうそう、大田さんが最近きれいになったって男達の中で評判だよ」と言ってきた。
コの字型に組まれたテーブルの一箇所に誰かが置き忘れていったノートがあるので、それは終わった後で総務に届けるつもりでいたら、不意にガチャッと勢い良くドアが開いて石井さんが入ってきたのでお互いに顔を見てビックリとしてしまった。
「あっ、ごめん、いきなり入ってきて」
「いえ・・・」
「ノートを忘れちゃってさ」
石井さんが照れくさそうに言うのを、「もしかして、そこにあるのですか」と指差すと、「あっこれ、そう」とそのノートを取り上げた。
それから「えへへへへ」と意味もない愛想笑いを見せてから、「ごめんね、邪魔しちゃって」と部屋から出て行こうとしたけれど、また急にこちらに振り返ると「そうそう、大田さんが最近きれいになったって男達の中で評判だよ」と言ってきた。