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Aさん ~私を淫らにする人~
第10章 思いもしないことが
その後は何の接触もなく、須藤さんとも相変わらずのようにしている石井さんを見るにつけて‘やっぱり、からかわれただけ’と確信に替わりつつあったある日、中途採用で入社してきた人の歓迎会の席で二度目のアプローチを受けた。
居酒屋で個室を借り切って行われた歓迎会。
私はいつものランチメンバーでいた。
愛想のいい須藤さんはあっちこっちのテーブルに出かけていくけれど、それ以外の3人はずっと自分の場所を離れないでいたのはいつものこと。
でも、いつもと違ったのは、その空いた須藤さんの場所に何人かの男の人が来て私たちにお酌をして笑い話をしてくれたことだった。
その中にはかつての思いを寄せた人、高橋さんもいた。
居酒屋で個室を借り切って行われた歓迎会。
私はいつものランチメンバーでいた。
愛想のいい須藤さんはあっちこっちのテーブルに出かけていくけれど、それ以外の3人はずっと自分の場所を離れないでいたのはいつものこと。
でも、いつもと違ったのは、その空いた須藤さんの場所に何人かの男の人が来て私たちにお酌をして笑い話をしてくれたことだった。
その中にはかつての思いを寄せた人、高橋さんもいた。