この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Aさん ~私を淫らにする人~
第2章 本当の自慰を知った夜
朝の7時35分。
満員の地下鉄を降りて次の乗り継ぎのホームに向かう。
今度乗る電車は7時43分で、乗り継ぐホームまで掛かる時間は2分ほど。
下るエスカレーターを降りてホームに着くと左に曲がり、入ってくる電車の最後尾の方へと向かって歩いていく。
すると途中にある5人掛け用の椅子の端あたりに、いつも必ずそこに座って本を読んでいる男の人がいる。
少し禿げた頭が特徴だけれど、顔の肌にはつやも張りもあるから実際の年齢はよくわからない。
でも、私はそんな男の人をいつしか“Aさん”と名づけて、この人をこの場所で見ることを毎日の楽しみにするようになっていた。
そして今日も、Aさんがいつもの場所にいるのを見て嬉しくなる。
遠目から下を向いて本を読んでいる姿をサッと盗み見て、今日の服装チェック。
満員の地下鉄を降りて次の乗り継ぎのホームに向かう。
今度乗る電車は7時43分で、乗り継ぐホームまで掛かる時間は2分ほど。
下るエスカレーターを降りてホームに着くと左に曲がり、入ってくる電車の最後尾の方へと向かって歩いていく。
すると途中にある5人掛け用の椅子の端あたりに、いつも必ずそこに座って本を読んでいる男の人がいる。
少し禿げた頭が特徴だけれど、顔の肌にはつやも張りもあるから実際の年齢はよくわからない。
でも、私はそんな男の人をいつしか“Aさん”と名づけて、この人をこの場所で見ることを毎日の楽しみにするようになっていた。
そして今日も、Aさんがいつもの場所にいるのを見て嬉しくなる。
遠目から下を向いて本を読んでいる姿をサッと盗み見て、今日の服装チェック。