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Aさん ~私を淫らにする人~
第13章 淫らな時
そして「ほらぁ」と取り出されたのを見ると、何とそれは小型の電動アンマ器だった。

驚く私に「わかるだろう、これ。なに?」とAさんは意地悪く聞いてくるのを、分かりませんみたいに首を振った。

「そうなの?これと似たようなのをメグちゃんの部屋でいくつか見たことがあるけどね」

その問いかけにも何も答えない私にAさんは「まあ、いいよ」と言うと、「これを使う前にもうチョット準備をしよう」とまた袋の中から今度は薄手のタオルを取り出してから私の後ろに回りこんできた。

「何するんですかぁ」と、背後に立たれた不安で聞くと、Aさんは愉快そうに「大丈夫、そんなに痛くしないから任せて」と教えてくれない。

持っている物からしてまたどこかを縛られるのは分かるけれど、それが何処なのかが見当がつかなかった。
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