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Aさん ~私を淫らにする人~
第14章 石井さんと
痛さに「うっ」、「うんっ」と唸ってしまい、もう止めてもらおうと石井さんの手首を掴んでしまうと、その途端に石井さんの動きが止まった。

(よかった)とホッとする私のおへそ辺りに熱いけれど穏やかになった石井さんの息が掛かり、その体がせり上がってくる。

途中、幾度か男の人の硬い性器が脚に触れる度にハッとした。

「どう、キモチよかった?」

聞かれて薄目を開けると石井さんの顔はもう目の前にあり、その表情は充実感にあふれていて、(あっ、私をいかせたと思っているなぁ)と感じた。

それでも私は、曖昧に微笑んで‘わかりません’と言った風に小首を傾げて見せた。

腿に触れたままになっている硬い男性器が熱くて見てみたいと思った。

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