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第14章 石井さんと

「大田さんて、いつもおとなしいんだね」

（これはイヤミだろうか・・・。本当は違うんですよ）

「痛くなかった？」

それには、嘘でも頷いてあげた。

「そう、よかった。つい興奮しちゃってさ」と苦笑いした石井さんに、「ねぇ、僕のも触ってみてくれないかな」とリクエストされた。

（ついにきたっ）と心臓の鼓動が一段早くなる。

Ａさん以外の男性の性器に初めて触れることに興奮したけれど、それでも演技は忘れずに困った顔を作ってから頷いて、そして恐々を演じながら少し筒状に形作った手を下に伸ばした。

触り易いように石井さんも体を上げてくれる。そして私の手と石井さんの性器がはち合う。