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Aさん ~私を淫らにする人~
第15章 やっぱりAさんがいい
そんな思いをしたまま一週間半を過ごして、遂に四人で会食をする金曜日の夜を迎えた。
石井さんは一人で行くと会社に報告していたので私達はバラバラで会社を出たけれど、今回はそれに何の不満も感じずにむしろありがたいとさえ思った。
でも、本音は行きたくないから足取りは重かった。
途中で石井さんと合流して、Aさんが用意してくれたお店に向かう時もイヤでイヤで、Aさんに会いたくない、あの女の人の顔なんて見たくないとそればかりを思っていた。
それでも、向かっていればお店には着いてしまう。
繁華街の中にある高級そうな中華店、中に入ってAさんの会社の名前を告げると奥にある個室に案内されて、そこにはもうAさんとあの女の人が並んで座って私達のことを待っていた。
二人はすぐに立ち上がって出迎えてくれたけれど、Aさんは私の事を見ても表情一つ変えずに穏やかな笑顔のまま「初めまして、小熊と申します」と名刺を差し出してきたのを受け取り、私も「総務をしています、大田と申します」と名刺を返した。
石井さんは一人で行くと会社に報告していたので私達はバラバラで会社を出たけれど、今回はそれに何の不満も感じずにむしろありがたいとさえ思った。
でも、本音は行きたくないから足取りは重かった。
途中で石井さんと合流して、Aさんが用意してくれたお店に向かう時もイヤでイヤで、Aさんに会いたくない、あの女の人の顔なんて見たくないとそればかりを思っていた。
それでも、向かっていればお店には着いてしまう。
繁華街の中にある高級そうな中華店、中に入ってAさんの会社の名前を告げると奥にある個室に案内されて、そこにはもうAさんとあの女の人が並んで座って私達のことを待っていた。
二人はすぐに立ち上がって出迎えてくれたけれど、Aさんは私の事を見ても表情一つ変えずに穏やかな笑顔のまま「初めまして、小熊と申します」と名刺を差し出してきたのを受け取り、私も「総務をしています、大田と申します」と名刺を返した。