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Aさん ~私を淫らにする人~
第15章 やっぱりAさんがいい
そして女の人からも「木島です」と名刺をもらい返すと、初めて間近で見たその容姿に改めて細身の人だなと思ったが、それでいて前を留めたスリムなダークグレーのスーツから溢れている白いカットソーが胸の大きさを表していた。
以前に感じた綺麗な脚はパンツスーツのおかげでかくれていて、それはよかったと思った。
この人に脚では敵わないことを知っている私は、黒のスリムじゃないパンツスーツを今日の席のことも考えて着てきていた。
ただ、こうして近くでその顔を見ると自分よりずっと年上に見えて、それが私の劣等感をずっと薄めてくれた。
話がしやすいようにとAさんと石井さんが向かい合うように座り、必然的に石井さんの横に座る私の前には木島さんが座った。
まずは小さな紹興酒で乾杯。
それからコース料理の一品目が運ばれてきて接待席の会食が始まった。
以前に感じた綺麗な脚はパンツスーツのおかげでかくれていて、それはよかったと思った。
この人に脚では敵わないことを知っている私は、黒のスリムじゃないパンツスーツを今日の席のことも考えて着てきていた。
ただ、こうして近くでその顔を見ると自分よりずっと年上に見えて、それが私の劣等感をずっと薄めてくれた。
話がしやすいようにとAさんと石井さんが向かい合うように座り、必然的に石井さんの横に座る私の前には木島さんが座った。
まずは小さな紹興酒で乾杯。
それからコース料理の一品目が運ばれてきて接待席の会食が始まった。