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Aさん ~私を淫らにする人~
第15章 やっぱりAさんがいい
ここで感じちゃだめと。

でも、いけないAさんの指はさらに椅子と接地している奥に入り込んでこようとして、その指先の動きでお尻を浮かせてよと訴えかけてきた。

(駄目です、こんなところで)と何度も心の中で訴えかけるけれど、Aさんに届くはずもなく、ついに痺れを切らせたその指は芋虫のように頭をくねらせて強引に隙間を開けて潜り込んでこようとしてきた。

嗚呼っ、お尻が恥かしいほどに疼いてくる。

でも、私は最後の理性を振り絞って体重を右側に掛けて指の侵入を塞いで拒否の意思を示すと、さすがにAさんの指はスッと撤収をしていった。

そして顔の横で、「フフッ」とAさんが苦笑いをしたのを感じると、自分の体からは変な緊張が抜けたのを感じた。

でも、お尻は残念がっている。
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