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第5章 許したストーカー行為

何気なさに横を見たふりで後ろの人の服装を確かめたけれど、その色も形も間違いなくＡさんの着ていたものなのでそれを確信した。

すると気持ちの中では、昨日のようにした妄想の場面が再現されてもっと心臓がドキドキし出してきた。

やっぱりＡさんに痴漢をされるのかと。

そう思うと胸やお尻、そして足の間に想像の中でＡさんから触られた感触がおぼろげながら蘇ってきて、まだ朝だというのに穿き替えてきた新しいショーツの中に早くもヌルッとした恥ずかしい不快感が表れてきて戸惑った。

さらには混んだ電車の中で、お尻まで見せられてしまうのかと思うともういてもたってもいられない不安な気持ちにもなっていた。

だから今となって、なぜストーカーされることを受けてしまったのかと激しく後悔をいる。