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やじろべえ
第1章 There is no escape.

女は50手前、ある企業の社長夫人だが、ひょんな事から親父と懇意になり、親父と肉体関係を結んだ。
しかしかなりな色好みで、親父だけでは満足できなくなり、若い衆を貸してくれとねだるようになった。
その番が俺らに回ってきたのだ。
ノックして部屋に入ったら、女はベージュのタイトスーツを着ていた。
髪はセミロング、緩いウエーブのかかった黒髪、社長夫人らしく、小綺麗な身なりをしている。
「待ってたわ、橘さんから聞いてるわ、あなた達は橘さんの為に色々尽力なさってるのね」
女の方から話しかけてきたが、親父の名を出して当たり障りのねー事を言われても、何となくやりずらい。
「わりぃが、俺らに挨拶は必要ねー、世間話をしに来たわけじゃねーからな」
羽山が女に言うのを傍観しながら、女をじっくり眺めてみた。
顔はどこにでもいそうなマダムと言った具合だが、一回り以上年上の女にナニが勃つか不安だった。
「ああ、そうね、じゃあ、やりましょうか」
女は明るく言い放ったが、場違いなほどの清々しさに正直ひいた。
しかし、女はそれなりの金を積んでいる。
これも仕事だと割り切って、女と共に浴室に向かった。

