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第8章 尚 初調教その5

「暫くそのままで待ってろ。」と尚に告げる。
「京香待たせたな。」
京香は上半身を前屈みにされて吊られている。
丁度腰の所から直角に折り曲がった姿勢だ。
広正は麻縄を持つと太腿と腰の辺りに縄をかけて縛るとまた天井から吊るされているカタビナに通して縄をピンと張るように下に引っ張った。
上半身を吊っている縄と腰の辺りを吊っている縄が両方ちゃんと張っているのを確認すると「足を閉じろ。」と京香に指示を出す。
京香は膝を曲げた状態で両足をつけた。
広正はもう一本麻縄を手に取ると膝のやや上辺りに縄をかけ縛る。
縄を緩まないようにしっかり結ぶとその縄で足首辺りに縄をかけて縛る。
足を縛った縄を再びカタビナに通すと「京香。吊り上げるぞ。」と声をかけると縄を下に引っ張った。
縄に引かれて京香の足は宙に浮く。
京香は宙吊りにされたのだ。
足を吊り上げた縄を更に引っ張って足を上に上げていく。
足がカタビナの直ぐ下まで引き上げて縄を結んで止めた。
足を吊り上げたことで腰の辺りを吊っていた縄が緩んでしまっている。
腰の縄の結んでいる場所を1度ほどき引っ張って張り直す。
「うっ。」京香の顔が苦痛に歪む。
京香は足を背中側に曲げられた逆海老に吊られてしまった。
広正は吊っている縄がちゃんと張っていることを確認すると京香の顎に手をやり顔を上げさせると「どうだ。苦しいか？」と聞く。
「く、苦しいです。でもそれがいいんです。」と言う。
「そうか。この変態め。」と顎から手を離す。
「これを咥えろ。」広正が取り出したのは尚が咥えてる竹と同じ物で節を抜いてあり紐が通してあった。
京香は口を開けて竹を咥えた。
今度の竹には長い紐が通してあった。
京香の頭の裏で左右から出ている紐を捩って結ぶと紐をカタビナに通して引っ張る。
京香の顔が引かれて上を向く。
「どうだ京香。気分は？」