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第1章 黒い暴行

部屋探しを投げてしまったはるえ夫婦は『市外や県外へ勇一郎夫婦の家族が移り住んだら、家族たちが変質者やヤクザ組織から被害を受けてしまうから、やっぱり下水流（しもづる）の家に置いて置く方がいい…』と決めつけて、勇一郎夫婦に『市外や県外へ出たら危ないからうちにいなさい…』と過度にやさしい声で言いまして勇一郎夫婦の家族たちを留めてしまいました。

はるえ夫婦は、勇一郎夫婦の家族たちの新居の問題を放置したあと２人のシングルの息子の新生活問題を解決しなければと言いまして、ひどくあせっていました。

40過ぎの男が新生活を始めるとなれば何かと問題が生じてくる…

貸してくださる部屋がないかもしれない…

貸してくださる部屋がないとなれば福祉関係の機関からの助けを得なければならない…

どうしよう…

一刻でも早く問題を解決しなければ…

はるえ夫婦は、自分たちの老後がうばわれてしまうかもしれないと言う危機感を一方的につのらせていたので、知らないうちに２人のシングルの息子たちから反感を買っていると言うことに気がついていませんでした。

2018年の６月末から７月に入ったあたりからだったと想いますが、２人の息子たちの人生設計の問題が深刻な状態におちいっていましたので、勇一郎夫婦の家族…とくになぎさに対しての暴力がさらにひどくなってしまったようでありました。

この時、勇一郎の立場が少しずつでありましたが極力悪くなって行こうとしていたのでありました。