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劣情ストーリーテラー
第7章 人のフリを見たい
あのさ
「ん?」
ちょっと頼みがあるんだけどさ
「どしたよ」
あのー、私と彼氏がやってるところ見てくんないかな
「?!」
いや、あの、あれだよ、私たちのセックスがどうなのかちょっと見て変なところあったら教えてくれないかな
「ちょ、どういうことさ」
私たちっていうか、彼氏がさ、うまいのかヘタなのか見てくんないかなって思って
「なんで?」
えー、あー、あのさー、あんまよくないんだよね
「なにがよくないの?」
彼氏としても気持ちよくないっつうかさ
「それで、やり方に問題があると?」
いや、うちの彼氏がひょっとしたらド下手で、うまくなったら気持ちよくなるんじゃないかと思って
「他の人とはやったことあるん?」
ないわけじゃないけど、そんなに
「そんときは気持ちよかったん?」
よくわかんない
「やり方も関係あるかもしれないけどさ、なんつうの、こう、気分の問題というかさ」
でもさ、AVだとみんな気持ちよさそうじゃん、イクイクって
「あれは、その、参考にしちゃいけないヤツだと思うけど」
みんなが気持ちいいのに私が気持ち良くないのはなんでだろうって

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