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劣情ストーリーテラー
第40章 選り好みもほどほどに
「どこって、なんとなく」
だってさあ、東証一部で180あって、実家が世田谷の一軒家でVW乗っててお兄さん公務員なんでしょ?
スロットもやらないしスマホゲーもやらないんでしょ?
ちょー当たり物件じゃん
「そうかもね」
ご両親の面倒はお兄ちゃんが見てくれるんでしょ?
マジ勝ち組じゃん
「結婚するって決まってる訳じゃないけどね」
そろそろ私たちもイイ年だし、しちゃっていいんじゃないかなー
「相手の都合もあるし、向こうもあの年まで一人だったってことは何かあるかもしれないし」
でもさー、そういう可能性があるだけリア充だよね
「そうなるようにしたもの」
む
「女子大卒業して、就職して、本を読んだり勉強したり、ジムに通ってるし、料理もしてるし」
そのくらいフツーじゃん
「男ってそういうところしか見てないのよ」
「逆にそういうところ見せられれば、そういう男が選べるの」
上っ面の話じゃん、そういうの
「上っ面ってけっこう大事よ?人にどう見られたいか、周りは何を見て判断するのかってところに気を使えない人って中身もそれなりにクズよ?個性とかじゃなくて自分がどう立ち回れば得をするのか解ってる人は機転も効くし見た目はこざっぱりしてるわよ」
見た目がいいクズもいっぱいいるじゃん
「そういうクズはやったらわかるでしょ」
まあ、うん
「私は顔は良くないけど、それが不利にならないやり方を考えたし、それを察することができる人は上っ面の奥にあるものを見ることができる人よ?」
なんのためにこの年までいろんな男を踏み台にしてきたのかってことか
「まあ、お互い様よね」
でも、あんたドマゾだって彼氏に言えないんでしょ?
今日もオナニーしてきた?
「それとこれとは別」