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月下香〜危険な快楽〜
第3章 小判草
ドキドキしながら手を伸ばし、ページに手をかけ、読み進めていく。
なかには、想像していた通りのマンガが描かれていた。
「お父さんの本より……」
なんだろう、ストーリー重視?
あんまりSEXのシーン多くない……?
私は、SEXシーンとその前後のみ読んでいく。
短編の詰め合わせだったが、本の厚みがあるぶん、収録されている話の数も多かった。
その時ーーーーー
ザッ……
「っ!」
近くを通る、足音が聞こえた。
慌てて私は、本を元あった場所に戻し、近くにあった健全な本をかわりに手にした。
び、ビックリしたぁ……
まだ、ドキドキしてるよ……
……チラッ
足音が遠ざかったのを確認した私は、もう一度同じ本を手に取った。