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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

初めその写真を見た時、状況を理解しようとしても頭が追い付かなかった…
私の彼氏が女の子とキスをした…

分かっていた、彼の事を恋愛対象として見ている女性が多い事を…
だけど、いざ女の子に迫られているシーンをを見せられると、胸がバクバクと脈打ち、目の奥が熱くなって泣きそうになった。
ショックは受けたけど、不思議と怒りは感じなかった…

しかも、春人からその件に関して一向に連絡ももらえず、もしかしたら春人は後ろめたくて、その件を隠したかったんじゃないかと疑ってしまった。

帰国して真っ先に会いに来てくれて嬉しかったのに、あのキスの写真が頭にチラついて、春人に辛く当たってしまった…
本当は「おかえり」と優しく出迎えて、ご飯を食べて欲しかったのに…

春人の寂しそうな背中を見送って、玄関先で膝を抱えて泣きじゃくった。
春人からは挨拶や今日の出来事といった内容のラインを送ってきてくれるが、返信する気力が出ず、今は既読だけ付けるようにしている。

モヤモヤとした感情を抱えながら、春人に会いに行く勇気も持てないまま5日も過ぎてしまった。




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