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蜜な時間はあなたと共に
第7章 不安を溶かして…

「それは許すの?」
「キスされたってすぐに報告してくるなら許しますけど、何も言われなかったら傷付きますね」
「そうか…」
千代ちゃんはきちんと対応を考えているのに、私は…
「でも、実際そのシーン見ちゃうとキツいかもしれないですね…」
「俺はそんな事しないですよ、ガード堅いから」
「ガード堅くても、隙を付いてキスされちゃうかもよ」
ーーーーーーー
「お疲れ様でしたー。お先に失礼します」
仕事終わりに甘い物でも飲もうと会社近くのカフェに立ち寄る。
[仕事終わったかな?お疲れ様。俺はこれから歌録りするよー]
「はぁ…ごめんね…」
これ以上問題を先延ばしにしちゃいけないって頭では理解しているのに、いざ春人に会いに行こうとすると怖くなる…
私って恋愛事になるとダメだな…
「お客様?ご注文は…」
「あ、すみません。キャラメルマキアートを…」
「あと、カプチーノ下さい。支払いは一緒で」
「空くん?」
「お疲れ様。ちょっと話さない?」
返事をしないうちに、空くんが私の分の支払いを終えて、キャラメルマキアートを持って席の方へ行ってしまった。

