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蜜な時間はあなたと共に
第8章 あの頃の姿で…

「それじゃあ、翔太を迎えに行ってくるから、留守番頼んだぞ」
「はぁい…」

週末、私は久しぶりに横浜にある実家に帰っていた。

「何だその気の抜けた返事は…」
「ごめんなさい…GW明けて忙しかったから眠たくて…でも、ピークは過ぎたから大丈夫…」
「全く…今日春人くんと食事をするんだから、気の抜けた姿を見せるなよ」

そう、今日は仕事終わりに春人が合流して、食事をする約束をしている。
ただ昨日まで連日残業が続いて疲れが溜まって眠い…

「茜ちゃん、ベッド綺麗にしてあるから、眠たくなったら寝るのよ」
「うん、お母さんありがとう」
「寝るのは良いが、春人くんが来たらきちんともてなすんだぞ…」
「はぁい」

両親は部活で千葉まで遠征に行った弟を迎えに行き、家には私と愛犬のペロの1人と1匹だけ。
眠気覚ましに冷たいアイスを食べてみたけど、全く効果が出なくて、ペロを撫でてから自室に篭った。

ふと、戸棚にあった高校のアルバムが目に入り、それを手に取って思い出の写真を眺める。



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