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蜜な時間はあなたと共に
第2章 スーツ姿でデート
「Blue Eyesが復活して初めてのライブなんだよ?お客さんいっぱい観に行くと思うよ」
「…そうかなぁ?」
「バンドマンが応援してくれるファン信じなくてどうするの?皆春人がカッコ良く歌う姿を見たいに決まってるじゃない。私もそうだよ、春人が歌ってる姿見たいもん」
私なりの精一杯の言葉をかけられたかな?
春人と見つめ合っていると、ズズッと鼻をすする音が聞こえた。
泣きそうになってる?
「…ごめんな、茜さん。弱音吐いて」
「ううん、春人も初めての事だから、不安だったよね」
「うん。喉の調子は今は良いけど、本番で声出やんようになったらどうしよって不安になってたんよ」
眼鏡を上げて目尻を擦ると、普段見せてくれる優しい笑顔を向けてくれた。
「でも…俺にはメンバーとスタッフが支えてくれるし、茜さんも居てるからもう大丈夫。復活ライブでやれる事はやるからちゃんと最後まで見届けてな」
「うん!」
春人の顔にはもう迷いや不安は見えない。
Blue Eyesを応援する人全員、ライブを楽しみに待ってると信じているから…
頑張って!