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今夜、妻が犯されます
第5章 本性
いよいよ決行当日となった。

佐伯は仕事終わりに大沢絵梨花を誘い、居酒屋に飲みに行った。

そこで私が偶然を装い、2人とばったり鉢合わせする手筈だった。

「あれ?佐伯・・?」

2人より30分程遅れて店に入った私は、戸呆けて2人の隣に座ったのだった。

「あ、課長!」

「あら?」

佐伯と大沢絵梨花が同時に私に気付いて頭を下げた。

「おまえ達も来てたのか?偶然だな・・!でも、邪魔しちゃ悪いから席を変わるわ」

私はわざとらしくそう言い、一旦座った椅子から腰を上げた。

「いやいや、せっかくですから、一緒に飲みましょうよ!」

「そうですよ、課長がいらした方が楽しいですから」

2人は私に気を使って、そう言ってくれた。

「そうかあ?せっかくのデートを邪魔しちゃ悪いな」

私は恐縮したようにそう言いながら、さっそく生ビールを注文した。

「先日はありがとうございました。あんなに綺麗な奥様がいらっしゃるなんて・・課長も幸せですね」

大沢絵梨花が天使の笑みを浮かべながら、お礼を言ってきた。

「いやいや、大したもてなしもできないでしょう悪かったね」

私は謙遜して言った。

「そんな事ありませんよ。奥様の手料理は凄く美味しかったし、何より落ち着いてて素敵な奥様でびっくりしちゃいました」

大沢絵梨花は私の肩に触れながら、一生懸命に恵理子を誉めてくれた。

「いやいや、どんな女性も大沢勲の前では霞んじゃうよ!」

私は本音で言った。

「そんな事ありませんよ。私も将来は課長の奥様みたいになりたいです!」

「お世辞をありがとう。妻にも話しておくよ」

皆が大笑いした。




「すみません、トイレに行って来ます」

「あ、私もちょっと・・」

2人が席を立った。

私はすかさず大沢絵梨花のビールに精神安定剤を入れたのだった。

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