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今夜、妻が犯されます
第5章 本性
大沢絵梨花は佐伯の肩を借りて、ふらつきながらも何とか歩いていた。

「私、どうしたのかしら・・?そんなに飲んでいない筈なのに・・」

「アハハ、課長が来たから緊張しちゃったのかな?」

佐伯が彼女を支えてやりながら、笑っていた。

私は2人のすぐ後ろを歩きながら、そんな2人の様子を探っていた。

「ああ、気持ち悪い・・。眠くてたまらないわ」

大沢絵梨花は歩くのもやっとの体で今にも倒れ込んでしまいそうだった。

「ちょっと待ってて、タクシーを呼んで来るから・・」

佐伯は大沢絵梨花を電柱に掴まらせて、姿を消した。

ここまでは手筈通りだった。

しばらくして、大沢絵梨花が電柱に寄りかかるようにして崩れ落ちたのを見計らって、私が交代したのだ。

「ほら、しっかりして・・!」

私は彼女を抱き起こして、肩を貸しながら歩き始めた。

目的地はすぐ目の前にあるホテルだった。

フロントでチェックインし、エレベーターで目的の階まで上がった。

フロントの人間もこちらの事情を察して、何も聞かずにキーを渡したのだった。

エレベーターを降り、部屋の前でキーを差し込み、ドアを開けて中へ入る。

狭い部屋だったが、結局はベッドが一つあれば事は足りるのだ。

私は大沢絵梨花をベッドに寝かせてから、大きなため息を吐いた。

ここまで連れて来るのは大変だったが、後はこちらのものだ。

私は目の前で眠る極上の獲物を見下ろしながら、服を脱ぎ出したのだった。

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