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今夜、妻が犯されます
第2章 決行
俺は自分のベッドで横になりながら、その時を待っていた。

ビデオカメラがこれから起こるであろう全てを記録に残してくれる筈だったが、この目で直に目撃したかったのだ。

あれから1時間半が過ぎた。

そろそろ佐伯が起きる頃だろうと思った俺はベッドを抜け出して様子を見に行こうとした。

すると誰かがこちらに向かって歩いてくる足音が聞こえたのだった。

私は慌ててベッドに戻り、布団を被った。

ガチャ・・と寝室のドアが開いた。

(来たな・・)

私はわざと大きな鼾をかいてみせた。

しばらくすると、ドアが閉まり、誰かが歩いていく足音が聞こえた。

私がちゃんと寝ているか佐伯が確認に来たのだ。

確かにあんな状況を目の当たりにしたら、男なら誰もがパニックに陥り、良からぬ行動に出る筈だった。

だが、気になるのは、他の家族だ。

ちゃんと寝ているか・・?

ちょっと冷静になれば、まずはそこを確認したい筈だった。

そして問題がなければ、いざ決行・・となるのだ。

さすがに若い佐伯もちゃんと確認してから行為に及ぼうとしている。

私は心の中で彼を称賛したのだった。


私はこっそりベッドを抜け出して、客間の様子を見に行く事にした。

だが、この時、俺はまだ知らなかった。

これから起こる出来事が私の予想を遥かに超えた驚きの結果になる事を・・

見なければよかった・・

いや、こんな倫理に悖る計画など企てるのではなかった・・

だが、後悔先に立たず・・だった。
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