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えっちなおもちゃ
第9章 ライバル
「あああっあ……」

快楽の頂点に到達した凛々子はしばらく放心状態で呆けていた。


「知らない人に見られながらイクとはいよいよ変態だな、凛々子」

神崎は侮蔑したような声で凛々子の耳許で囁いた。

そしてゆっくりとアイマスクを外してやる。


「はぁはぁはぁ……えっ!?」

視界が戻った凛々子は部屋の様子を見て驚く。

部谷には神崎以外、誰もいなかった。

「驚いた? 本当に誰かに見られていると思ったの?」

「さっきの足音とか声は?」

凛々子が尋ねると神崎はCDラジカセを指差した。

「あれは録音されてたものだよ。あんなに簡単に引っ掛かるとはね」

「神崎君っ!! 何がおかしいの!! 私本当に……」

凛々子は遂に涙をこぼして、呼吸をを詰まらせて泣いた。

「馬鹿だな。泣くなよ。俺が大切な凛々子の可愛い姿を他のやつに見せるわけがないだろ?」

神崎は凛々子の頭を撫でて慰める。

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