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えっちなおもちゃ
第9章 ライバル
激しい絶頂のあと、凛々子は動けなくなった。
意識はしっかりしているが、自分の体ではないかのように力が入らなかった。
神崎に縄を解かれ、シャワーで体を洗われ、寝室のベッドに寝かされていた。
しばらく感じていなかった絶頂を堪能してしまったあとで、凛々子はようやく我妻への背徳感に襲われた。
我妻は必死で姫宮というAV女優との関係を否定していたし、それはおそらく本当だと凛々子だってわかっていた。
それなのに自分は勝手に子供みたいに拗ねてしまった。
そうして、寂しさを紛らわせるように神崎の家にやってきてしまった。
神崎の鬼畜の責めが恋しかったというのも嘘ではない。
けれどやはり自分の心に残ったのは我妻への思いだと気付かされる。
いつの間にか凛々子はベッドの上で涙を流していた。
ベッドのそばに座っていた神崎はその凛々子の涙を指で拭ってやる。
「俺じゃ……ダメなんだな、凛々子」
「ごめんなさい……神崎君……」
「謝んなよ。失恋で一番惨めなのは謝られることだ……じゃあな、凛々子。さようなら」
それだけ言い残して神崎は寝室から出ていった。
その背中に凛々子はもう一度小さく『ごめんなさい』と謝った。
意識はしっかりしているが、自分の体ではないかのように力が入らなかった。
神崎に縄を解かれ、シャワーで体を洗われ、寝室のベッドに寝かされていた。
しばらく感じていなかった絶頂を堪能してしまったあとで、凛々子はようやく我妻への背徳感に襲われた。
我妻は必死で姫宮というAV女優との関係を否定していたし、それはおそらく本当だと凛々子だってわかっていた。
それなのに自分は勝手に子供みたいに拗ねてしまった。
そうして、寂しさを紛らわせるように神崎の家にやってきてしまった。
神崎の鬼畜の責めが恋しかったというのも嘘ではない。
けれどやはり自分の心に残ったのは我妻への思いだと気付かされる。
いつの間にか凛々子はベッドの上で涙を流していた。
ベッドのそばに座っていた神崎はその凛々子の涙を指で拭ってやる。
「俺じゃ……ダメなんだな、凛々子」
「ごめんなさい……神崎君……」
「謝んなよ。失恋で一番惨めなのは謝られることだ……じゃあな、凛々子。さようなら」
それだけ言い残して神崎は寝室から出ていった。
その背中に凛々子はもう一度小さく『ごめんなさい』と謝った。