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MILK&honey
第14章 ふわっふわの、可愛いやつ

……その後。
「ねーねー。俺さー、るりちゃんにはもこもこパーカーじゃなくって、ふわふわワンピースのが似合うと思うんだよねー」
朔と二人だけの時に、俺は時々妄……夢を語るようになった。惚気じゃねーけど惚気を聞かせられる相手が居るって、有り難えよなー。
パソコン画面ガン見しててこっち見ねーから、聞いてるかどーか分かんねーけどwww
「……あ?ワンピースだあ?」
……あ、聞いてましたか。お仕事のお邪魔してすみませーん。
「うん!可愛いよなー?まだ買えそーな予定なんか、ぜんっぜん全くこれっぽっちもねーんだけどねー!!」
「……なんでわざわざ脱がせにくいもんを選びやがるんだ、お前は……」
「『いーのぉ、可愛いからぁ!パーカーは男も着るけどぉ、ワンピースは女の子の特権なのっ!!』」
どうだ。女子に成りきってみたよ。
それに、脱がせにくいってのも、燃えんじゃねーかな?……多分だけど……
……という心の声が漏れたのか、朔はパソコンをパタンと閉じると俺の側につかつかとやって来て、がっ!!と頭を鷲掴みにした。

