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MILK&honey
第5章 名前、呼んだら駄目?

何をしていても、るりちゃんは可愛い。見てて飽きない。ずっと見ていられる自信か有る。
……見蕩れていたら、一日が終わる。
名残惜しいが、立ち上がってドアホンの通話を押す。
「はーい。どなた様ですか?」
『光。』
どなた様か聞いたのに、俺の名前を答えられた。
誰だか分かるから良いけど、人んちピンポンした時は、名乗るもんじゃないのかよ。
『一人?』
「へっ」
いらいらした声で、いきなり核心を突かれる。
『居るだろ、るり。』
「な」
……んで知ってんの、スマホ無視してたのに。
とは言ってないのに、心を読まれた。
『黒田に聞いた』
「わ」
黒田さん。
イイとこだったのに、余計な事を……!!
そりゃ、コンシェルジュの守秘義務違反じゃないのか?!
……って思ったけど、よくよく考えたら帰ってきたら巧に知らせてってお願いしたのは、自分だったわwww
ああ……さっきの俺の、馬鹿野郎……!!!!
『とりあえず、開けろ。』
きっぱりと言われた俺は、すごすごと玄関に向かった。

