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MILK&honey
第12章 結婚したら良いんじゃね!?

「保証人?」
「保証人は、在学中の学費の支払いを保証する人間だ。そっちは親じゃ無くても良い」
……おお!それ、「金なら出せる」って奴だよな!
「まずは、二人を説得してみろ。それで済めば、何の問題も無い」
「……うん……」
「反対の理由が学費なら、僕が出す。保証人は、僕と……誰かがやってくれるだろ」
「はいはいはーい!俺その保証人やりたい!!なんなら俺も学費出す!!」
巧はまた嫌そうに、俺を見た。
「金は、要らない。名前だけ貸してくれ」
「えー?金も使ってくれていいよ?返さなくて良いよ?どうせ使う宛もないし、大体俺の収入って、ほとんどお前らのおか……げっ!?」
しまった。
るりちゃんの目の前で、なんて俺はわざわざ身バレしそうな発言を……?!
「……かーさん?」
「なにっ?!」
るりちゃん、気付いた?
俺の仕事に、気付いちゃ……わないで!!
何を言われるのか、びくびくしてたら。
「心配してくれて、ありがとう。お金は、大丈夫だよ?お兄ちゃんに借りるし、一生懸命勉強して奨学金とか取るし、バイトもするから……」
「るりちゃん……」
「私、今までかーさんに、お金より嬉しいもの沢山貰ったから……恩返し出来るように、頑張るね」
「……るりっ……ちゃんっ……!」
じーんとした。
感動して、言葉が出なかった。
るりちゃん……俺、君に、そんなに一杯、何かあげた……?
しかも、お金より嬉しいもの……?
……それ、何……?
そう、聞きたかったけど。
「あ!もう、こんな時間!そろそろ、片付けしなきゃ……ご馳走様でした!」
「ご馳走様。」
「……っごちそうさまっ、美味しかった、すごく!!」
タイミングを逃してしまって、聞けなかった。

