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借金のカタに妻を差し出しました
第5章 瑞樹の決意
暫くして出てきた瑞樹は、昨日のセーラー服にポニーテールで、矢那の横に座った。
瑞樹は真っ直ぐ前を向いたまま、テーブルの上のカットされたオレンジを手に取った。
矢那は瑞樹の行動を 見ているしかなかった。
直ぐに、3片のオレンジが皮だけになって並んでいた。
「あのね矢那君。迷っている?」瑞樹は矢那を見ずに、前を見つめて言葉を続けた。
「私と夫は、覚悟してここに来たの、だから矢那君がしたい事をして欲しいの。」
初めて瑞樹は矢那の方へ顔を向けた。
矢那と目線を交わすと直ぐに、先程と同じ様にテーブルの方へ顔を向け、言葉を続けた。
「色々な心配事はある。私が矢那君に夢中になるかも知れない。今日の事で、私達が離婚するかもしれない。でも、それは仮定の話で今日が終わらないと判らない事。・・・矢那君が私の 心配をする事は無いの。悔いを残して引きずるのは、矢那君と私にとって最悪だと思うの。今日は今日。明日は明日の風が吹くの。」
瑞樹が自分が考えた決意を伝えると、矢那は顔を下に向け笑って、
「さすが、ミスターB組だな。」そう言って瑞樹を見ると、
「・・・ちょっと、それは私の黒歴史・・・」瑞樹も一緒に笑い始め、思い出話が始まった。
瑞樹は真っ直ぐ前を向いたまま、テーブルの上のカットされたオレンジを手に取った。
矢那は瑞樹の行動を 見ているしかなかった。
直ぐに、3片のオレンジが皮だけになって並んでいた。
「あのね矢那君。迷っている?」瑞樹は矢那を見ずに、前を見つめて言葉を続けた。
「私と夫は、覚悟してここに来たの、だから矢那君がしたい事をして欲しいの。」
初めて瑞樹は矢那の方へ顔を向けた。
矢那と目線を交わすと直ぐに、先程と同じ様にテーブルの方へ顔を向け、言葉を続けた。
「色々な心配事はある。私が矢那君に夢中になるかも知れない。今日の事で、私達が離婚するかもしれない。でも、それは仮定の話で今日が終わらないと判らない事。・・・矢那君が私の 心配をする事は無いの。悔いを残して引きずるのは、矢那君と私にとって最悪だと思うの。今日は今日。明日は明日の風が吹くの。」
瑞樹が自分が考えた決意を伝えると、矢那は顔を下に向け笑って、
「さすが、ミスターB組だな。」そう言って瑞樹を見ると、
「・・・ちょっと、それは私の黒歴史・・・」瑞樹も一緒に笑い始め、思い出話が始まった。