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第4章 人妻緊縛倶楽部　7－

ないと言われた。

健人が保守的なのではない、それが普通なのだ。

　あたしは予想していたこととはいえ、

落胆した反動から言い争いになった。

寝取られ願望を認めたくない夫とプチマ

ゾの性癖を何となく隠しているあたしと

の言い争いは、つまるところ勝手にしろ

と言われて腹を立ててあたしが一方的に

怒っている。

　健人を愛していると言う事と、あたし

がマゾヒスティックな欲望を満足させる

ことが同じ線上にいればいいのだけれど、

どこかでその二つの進んでいく方向がず

れてしまっている。

健人は健人であたしを愛する事とあたし

を他の男に犯させてみたいと言う、矛盾

する二つの方向の違う線の上で必死に方

向がずれないように進んだり引き返した

りしている。

　本当は簡単な事なのかもしれない。

あたしが他の男に縛られて犯されて、そ

れを夫が見て楽しむことが出来たなら互

いの欲望は満足するかもしれない。

問題は欲望が満足しても