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人妻緊縛倶楽部
第9章 人妻緊縛倶楽部 12-
物の上に仰向けに寝せられている。

上半身は菱縄で括られ、両手は後ろ手に両脚

はM字に開脚されて固定されていた。

顔の目元を覆っているヴェネチアンマスク越し

に男の人が覗きこんで声を掛けて来た。

「舞さん、よろしくお願いしますね」

 夫の同僚の戸沢さんの声だ。

ああ、どうしよう、夫も来ているのだろうか。

「奥さんは輪姦願望なんだって?」

 無遠慮な声が部屋に響く、太いだみ声は

体格の良い山下さんだ。

「じゃあ、俺は最初ビデオを廻して録画するから」

 夫の健人の乾いた声が耳に飛び込んで来た。

居る!夫がこの部屋に居る!夫に知られてしまう。

 身体に絡みついて自由を奪う縄は、必死で振り

ほどこうと力を入れてもぎしぎしときしむ音を

発するだけで緩む気配はなかった。

完璧な程見事に身体の関節を押さえつけていた。
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