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遅すぎる初恋
第20章 報告
12月25日。
仕事が休みの今日は俺の家族の墓参りとクリスマスデート。
俺の実家は県外でお墓も実家近くにあるから、車で約2時間くらいかかる。
黒いパンツに白のロンT、グレーのカーディガン、黒いブーツ姿の紫音は男から見てもやっぱりカッコいい。車を運転するときはメガネをかけていて、隣に並ぶのが申し訳ないくらいのイケメン。
年末の忙しくなる時期が来る前に、佐伯さんの言われた通り、初めてカラーに挑戦した髪型は前と同じく短髪で光に当たるとわかる程度の茶色の髪になった。
服のセンスが皆無の俺は紫音にコーディネートしてもらい、色違いのブーツを履いている。
仕事以外ではスニーカーしか履かないからすごく新鮮。
2時間のドライブは他愛ない話であっという間に目的地に到着。
近くのコンビニで花を買い、久しぶりに家族が眠る墓へ向かった。
ここに誰かを連れてくるのは初めて。
2人で墓石を洗い手を合わせる。
「父さん、母さん、姉ちゃんたち、この人が俺の大切な人です。俺は今すごく幸せだから、安心して下さい」
「同性で申し訳ないとは思いますが和哉さんを一生大事にします」
隣に立つ紫音を見上げると優しい顔で笑っていて、自分の言葉に恥ずかしくなった俺は思わず紫音から目を逸らしてしまった。
紫音の手が頰に添えられ、紫音の方に向いた瞬間にキスをされた。
何となく親の前でという気がして照れ臭い。
「誓いのキスだね」
嬉しそうに言う紫音の言葉に真っ赤になったのは言うまでもない。
仕事が休みの今日は俺の家族の墓参りとクリスマスデート。
俺の実家は県外でお墓も実家近くにあるから、車で約2時間くらいかかる。
黒いパンツに白のロンT、グレーのカーディガン、黒いブーツ姿の紫音は男から見てもやっぱりカッコいい。車を運転するときはメガネをかけていて、隣に並ぶのが申し訳ないくらいのイケメン。
年末の忙しくなる時期が来る前に、佐伯さんの言われた通り、初めてカラーに挑戦した髪型は前と同じく短髪で光に当たるとわかる程度の茶色の髪になった。
服のセンスが皆無の俺は紫音にコーディネートしてもらい、色違いのブーツを履いている。
仕事以外ではスニーカーしか履かないからすごく新鮮。
2時間のドライブは他愛ない話であっという間に目的地に到着。
近くのコンビニで花を買い、久しぶりに家族が眠る墓へ向かった。
ここに誰かを連れてくるのは初めて。
2人で墓石を洗い手を合わせる。
「父さん、母さん、姉ちゃんたち、この人が俺の大切な人です。俺は今すごく幸せだから、安心して下さい」
「同性で申し訳ないとは思いますが和哉さんを一生大事にします」
隣に立つ紫音を見上げると優しい顔で笑っていて、自分の言葉に恥ずかしくなった俺は思わず紫音から目を逸らしてしまった。
紫音の手が頰に添えられ、紫音の方に向いた瞬間にキスをされた。
何となく親の前でという気がして照れ臭い。
「誓いのキスだね」
嬉しそうに言う紫音の言葉に真っ赤になったのは言うまでもない。