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遅すぎる初恋
第3章 お持ち帰り
俺がトイレに行ってから、色々あって、出る頃には15分が経過していた。

見た目と声だけは俺の好きなタイプの西園寺にあんな事を言われ、俺は生まれて初めて生身の人間を前にして、欲望に負けた。
今まで、可愛いなとか美人だなって思う女を見ても、それだけで己の欲望が象徴されることなんてなかったのに。


えっ? 俺って、まさかのソッチ側(異性愛ではなく同性愛)?
いやいやいや、だって動画の女では抜けるから断じてそんなことはないはず。
金髪碧眼美女も好きだけど、清楚系黒髪お嬢様も好きだし。

俺が一人で葛藤していると、俺のに気づいた西園寺がズボンの上から撫でるように触る。

「おまっ……、な、な、何してんだよっっ!?」

動揺を隠せず、手を払いのけようとしても気持ちよすぎてそんな気が起きない。
自分でやるのとは全然違う!!

男子校だったし、男同士で抜き合いしてる奴らもいたから、そこに偏見はないけど……。

こいつ、手つきが絶妙すぎて、対抗できねえ。

右手で俺のを触りながら、左手は俺の頭を自分の方へと引き寄せる。

「息、上がってるね。どうする? 続きは家でする? それともこのまま帰って一人でする?」
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