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遅すぎる初恋
第4章 脱童貞
「わかった。真剣に考える。それと、俺生まれて初めてセックスするから……それは、わかって」

紫音に与えられる快感は、正直すごい気持ち良い。
そんな、初めての快感を知って、今更後には引けない。
それに童貞を卒業したかったのも事実だ。

「ん。ありがと、和哉さん。大好きだよ。先に部屋で待ってて」

チュっと軽くキスをする。
こいつ、絶対女、いや、男女遊び慣れしてる!!!

言われた通り、浴室を出て紫音から借りた服を着て、部屋のソファーで待っていた。

25にして初めてのセックスが男って本当に良かったんだろうか。
紫音は会ったばかりだし、好きか嫌いかわからない。まあ、嫌いならこんなところにいないだろうけど。
でも恋愛感情なんてものは存在してない。

これって、いわゆる、セフレみたいなものになるわけ?

知識だけは豊富だけど、これから起こることは初めてのことで。
それにしては冷静な自分がいる。

「紫音、おせえ」

ソファーに寝転がり、腕を目元に持っていくと、着ている服からフワっと紫音の匂いが漂う。
女性ものの香水?なのか、とても心地よい匂い。

「あ、ヤバい。匂いで勃つとかどんだけ欲求不満なんだよ」
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