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遅すぎる初恋
第7章 広がる世界
公園トイレでの行為の後。
俺は気まずいまま、午後の仕事を片付けていた。
紫音に恋愛感情ないまま、欲望のみを満たし合うなんて、ずっと続けていていいのだろうか。
会社へ戻る途中、セックスしたくなったという紫音は仕事終わったら、自分の家へ来るように言った。
本当ならば昼休みに、セックスは俺の気持ちがハッキリするまでやらないと言いたかったのに、それすら言えず、身体が紫音を求めてしまっている。
就業時間が近づいた頃、部長が紫音を連れ、どこかへ行った。
なかなか戻らない紫音を待ちながら残業していると、メールが来た。
『和哉さん。すみません。今日は予定ができてしまいました。埋め合わせは今度必ずします。』
俺のことが好きだから、俺の気持ちが曖昧でもヤリたいって言ったくせに、随分とあっさりした内容に少し苛立つ。
でも部長との用事だし、その用事を振ってまで俺のところに来るはずないということも、もちろんわかっている。
わかってるけど……期待した自分もいて、少なからずとも気分が沈んだのは間違いない。
『わかった』
そう返事をしてから、残りの仕事を片付ける。
気がつけば残っているのは俺だけで、みんなは帰ったようだ。
結局紫音は戻ってこねえし。まあ今日は無理だって言ってたから当たり前なんだろうけど、心のどこかでは戻ってくるんじゃないかって思った。
「疲れた」
パソコンとにらめっこ状態で疲れた目を休ませるために眼鏡を外す。
ふと、思い立って机の一番上の引き出しから、1年ぶりくらいにコンタクトを取り出し、つけてみる。
俺は気まずいまま、午後の仕事を片付けていた。
紫音に恋愛感情ないまま、欲望のみを満たし合うなんて、ずっと続けていていいのだろうか。
会社へ戻る途中、セックスしたくなったという紫音は仕事終わったら、自分の家へ来るように言った。
本当ならば昼休みに、セックスは俺の気持ちがハッキリするまでやらないと言いたかったのに、それすら言えず、身体が紫音を求めてしまっている。
就業時間が近づいた頃、部長が紫音を連れ、どこかへ行った。
なかなか戻らない紫音を待ちながら残業していると、メールが来た。
『和哉さん。すみません。今日は予定ができてしまいました。埋め合わせは今度必ずします。』
俺のことが好きだから、俺の気持ちが曖昧でもヤリたいって言ったくせに、随分とあっさりした内容に少し苛立つ。
でも部長との用事だし、その用事を振ってまで俺のところに来るはずないということも、もちろんわかっている。
わかってるけど……期待した自分もいて、少なからずとも気分が沈んだのは間違いない。
『わかった』
そう返事をしてから、残りの仕事を片付ける。
気がつけば残っているのは俺だけで、みんなは帰ったようだ。
結局紫音は戻ってこねえし。まあ今日は無理だって言ってたから当たり前なんだろうけど、心のどこかでは戻ってくるんじゃないかって思った。
「疲れた」
パソコンとにらめっこ状態で疲れた目を休ませるために眼鏡を外す。
ふと、思い立って机の一番上の引き出しから、1年ぶりくらいにコンタクトを取り出し、つけてみる。