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遅すぎる初恋
第8章 酔う
紫音の触り方、舐め方、感じてる時の顔、イクときの顔を思い出しながら、触るとすぐに硬くなり、先走りの液が出る。

「ん、んぅぅん、あ、ん、ん、しお、ん」

紫音の喘ぎ声がまだ耳に残っている。
それを鮮明に思い出すとすぐにイってしまった。

「はぁぁ……紫音のバカヤロウ。あー、紫音の中に挿れてえ」

紫音と出会う前はAV以外興味無かった。
たった一回のセックスでハマった自分に引く。

「いやいやいやいや、紫音に挿れたいって、何言ってんだ俺」

自分の思考が紫音になっていて、怖い。
紫音しか知らないからそうなってるのかもしれないけど。

風呂に入ろうと立ち上がると、スマホの通知音が鳴る。



『連絡しちゃってごめんね。今、仕事終わったんだけど、暇だったら、夕飯付き合ってくれないかな?』

紫音からだと思って慌ててしまった。
けど、それは紫音ではなくて佐伯さんだった。

佐伯さんに『大丈夫ですよ!』と返事して待ち合わせ場所へ向かう。
前ならこんなこと絶対しなかった。
だけど、今は誰かと話したい気分だった。




「お待たせしました」

待ち合わせ場所へ着くと、すでに佐伯さんは席に座っていた。

「すみません。急に呼んじゃって」

「それは、大丈夫です。でも何で俺を?」

佐伯さんの前に座り、疑問に思ったことを聞いてみた。
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