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遅すぎる初恋
第1章 出会い
終業時間になり、課長から仕事を終わらせるよう声をかけられる。
歓迎会はこの部署恒例の居酒屋。
「西園寺、終わりそう?」
彼の仕事ぶりは丁寧で早く、俺の抱えていた資料の半分近くの英訳を終わらせてくれた。
ぶっちゃけ、俺は英訳が苦手で残業してることも多かったが、西園寺は海外支社にいただけあって、俺とはケタ違いのスピードだった。
すでにみんなが居酒屋に向かっていて、残ってるのは俺ら2人。
西園寺の後ろからパソコンを覗くと、最後の英訳を終えるところだったらしい。
「すみません。今、終わりました」
焦ったように振り向いた西園寺とバッチリ目が合ってしまった。
吸い込まれそうな綺麗な青。
近くで見ると睫毛もなげぇ。肌も白くて、マジで同じ男とは思えない。
うっかり、西園寺に見惚れてしまい、視界がボヤけるまで俺は眼鏡が外されたことに気づかなかった。
「……コンタクトにすればいいのに」
西園寺が何か言ったけど小さくて聞き取れない。
「何? てか、眼鏡返せよ。それないと見えない…」
俺の言葉は最後まで紡がれることはなかった。
なぜなら。
西園寺にキスをされていたからだ。
「先輩。オレの好みのドストライク。だから付き合ってよ」
歓迎会はこの部署恒例の居酒屋。
「西園寺、終わりそう?」
彼の仕事ぶりは丁寧で早く、俺の抱えていた資料の半分近くの英訳を終わらせてくれた。
ぶっちゃけ、俺は英訳が苦手で残業してることも多かったが、西園寺は海外支社にいただけあって、俺とはケタ違いのスピードだった。
すでにみんなが居酒屋に向かっていて、残ってるのは俺ら2人。
西園寺の後ろからパソコンを覗くと、最後の英訳を終えるところだったらしい。
「すみません。今、終わりました」
焦ったように振り向いた西園寺とバッチリ目が合ってしまった。
吸い込まれそうな綺麗な青。
近くで見ると睫毛もなげぇ。肌も白くて、マジで同じ男とは思えない。
うっかり、西園寺に見惚れてしまい、視界がボヤけるまで俺は眼鏡が外されたことに気づかなかった。
「……コンタクトにすればいいのに」
西園寺が何か言ったけど小さくて聞き取れない。
「何? てか、眼鏡返せよ。それないと見えない…」
俺の言葉は最後まで紡がれることはなかった。
なぜなら。
西園寺にキスをされていたからだ。
「先輩。オレの好みのドストライク。だから付き合ってよ」