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遅すぎる初恋
第12章 番外編:気になる人は彼氏持ち【佐伯竜也編】
宮内さんから連絡あったのは、夕飯に誘った日から数ヶ月はたっていた。
友達ではないし、ただの美容師と客だから、当たり前なんだけど。
『前に言ってたカラー。興味あるんで、お願いしたいです』
宮内さんは数ヶ月前の新規のお客様。
最初の印象は長めの黒髪に野暮ったさを感じた。
美容師としてではなく、個人的に言えば全くタイプじゃない。
鏡の前に座ってもらい、どんなスタイリングにしたいかを確認しても初めてだったのか、緊張気味に「お任せで」と言った。
見た目よりも柔らかい髪で一度も弄ってないからか綺麗で健康的は髪質。
前髪を少し良ければ、思いの外、整った顔立ちだってことに気づいた。
あ、ヤバっ。すっげえタイプ。
お任せだし、俺好みにしちゃってもいいよね。
俺は営業スマイルで宮内さんに色々話しかける。
無言の美容師もいるけど、大体はお客様と会話もする。
中には会話がしたくて美容室に来る客もいるくらいだ。
「お仕事何されてるんですか?」
新規のお客様にはありきたりな質問。
見た目はかなり若そうだけど、こんな時間にスーツ姿だし、サラリーマンなのは一目瞭然。
「パソコン関係です」
あー、やっぱり。と思いながらも俺は感心したように続ける。
ニコニコした表情はお客を取るための表の顔で俺の本当の顔はかなり腹黒い。と自他共に認めている。
友達ではないし、ただの美容師と客だから、当たり前なんだけど。
『前に言ってたカラー。興味あるんで、お願いしたいです』
宮内さんは数ヶ月前の新規のお客様。
最初の印象は長めの黒髪に野暮ったさを感じた。
美容師としてではなく、個人的に言えば全くタイプじゃない。
鏡の前に座ってもらい、どんなスタイリングにしたいかを確認しても初めてだったのか、緊張気味に「お任せで」と言った。
見た目よりも柔らかい髪で一度も弄ってないからか綺麗で健康的は髪質。
前髪を少し良ければ、思いの外、整った顔立ちだってことに気づいた。
あ、ヤバっ。すっげえタイプ。
お任せだし、俺好みにしちゃってもいいよね。
俺は営業スマイルで宮内さんに色々話しかける。
無言の美容師もいるけど、大体はお客様と会話もする。
中には会話がしたくて美容室に来る客もいるくらいだ。
「お仕事何されてるんですか?」
新規のお客様にはありきたりな質問。
見た目はかなり若そうだけど、こんな時間にスーツ姿だし、サラリーマンなのは一目瞭然。
「パソコン関係です」
あー、やっぱり。と思いながらも俺は感心したように続ける。
ニコニコした表情はお客を取るための表の顔で俺の本当の顔はかなり腹黒い。と自他共に認めている。