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遅すぎる初恋
第14章 離れる
次の日。

か、身体が痛い。
だるい。
後ろの違和感ハンパねえ。

俺が一人でベッドで悶えていると、目を覚ました紫音が腰の辺りを優しく撫でる。

「大丈夫だった? ごめんね」

「何で紫音が謝るんだよ」

「オレがあんなこと言っちゃって、和哉に無理させたかなって」

「まあ、身体痛いし違和感はあるけど、平気」

「昨日はすごく可愛かったよ。少しずつ慣らして行こうね」

驚いて紫音を見ると満面の笑みで意地悪く笑っている。

「か、考えておく」

紫音のその笑顔に弱い俺は思わずそう言ってしまった。





「行ってきます。紫音も気をつけて行けよ」

昼前に出張へ行く紫音が玄関まで見送る。
いつもは一緒に出かけるから変な感じ。

「和哉も無理しないでね。行ってらっしゃい」

ちゅっと軽く口付けて手を振る。

朝から恥ずかしすぎる!!!
けれど幸せすぎで、俺は赤くなる顔を抑えながら会社へ向かった。
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