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お良の性春
第1章 好色歌留多 裸地獄

屋敷の主、早川仙太郎は温厚な人柄。物腰は静かで、至って物分りのよい人物であった。
家のことは女房任せ、お勤めは部下任せの気楽な性分。
若い男女が集う場に年寄がいたのでは、娘たちが声を上げて笑うことも出来まい。
という次第で、妻のお栄に、下働きの彦三、女中のお久おクメを伴って、近くの寺へ花見遊山に出かけることとした。
お膳の準備は妻のお栄がすでに済ませていた。ついでに作った自分たちの弁当を彦三に背負わせ、こちらもまた花見の宴である。
そんな仙太郎の粋な計らいで、あとに残るのは源一郎に妹お松、世話を任せた女中のおミネ。そこに来客が加わる。
前に並べられた膳に舌鼓を打ちながら、いやでも話は弾む。
士農工商の江戸時代、武士と町人が、と思われる方もいるかとも思いますが、江戸も半ばを過ぎた頃には、町人の力は次第に強まり、武家と商家の縁組もさほど珍しくもない世の中の流れとなっておりました。
それどころか、何とか裕福な町人との縁組を求める武士も出る、そんな時代になっていたのである。
家のことは女房任せ、お勤めは部下任せの気楽な性分。
若い男女が集う場に年寄がいたのでは、娘たちが声を上げて笑うことも出来まい。
という次第で、妻のお栄に、下働きの彦三、女中のお久おクメを伴って、近くの寺へ花見遊山に出かけることとした。
お膳の準備は妻のお栄がすでに済ませていた。ついでに作った自分たちの弁当を彦三に背負わせ、こちらもまた花見の宴である。
そんな仙太郎の粋な計らいで、あとに残るのは源一郎に妹お松、世話を任せた女中のおミネ。そこに来客が加わる。
前に並べられた膳に舌鼓を打ちながら、いやでも話は弾む。
士農工商の江戸時代、武士と町人が、と思われる方もいるかとも思いますが、江戸も半ばを過ぎた頃には、町人の力は次第に強まり、武家と商家の縁組もさほど珍しくもない世の中の流れとなっておりました。
それどころか、何とか裕福な町人との縁組を求める武士も出る、そんな時代になっていたのである。

