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お良の性春
第1章 好色歌留多 裸地獄

と、その時いつもは控えめなお恵が声を上げた。
「いいわ。賛成よ」
お恵の言葉に、提案した源一郎までビックリ。
「ありがとう。お恵さん」
思わぬ援軍の登場に源一郎は、してやったりとニンマリする。
一方、お良は思わずお恵を見た。
お恵の射るような視線がお良を襲う。
二人の視線は絡み合って火花を散らす。
一瞬たじろいだお良。
頭の中のゼンマイが逆回転を始める。
「お恵さんが賛成なら、わたしも異存はありません」
横に座っていたお節があわててお良の袂を引く。
「なに言い出すのお良ちゃん、あなた正気?」
そこへお松が割って入る。
「わたしたちが負けるわけないわ。ウフフ、兄上たちの褌姿が目に浮かぶ」
お松は、兄の源一郎に簪(かんざし)で買収されていたから、無責任に強気な言葉でムードを煽って、座の空気を一気に賛成に向ける。
広間の雰囲気は、もはや暴走状態。
ブレーキとアクセルを踏み間違えた高齢ドライバー運転の自動車である。
「いいわ。賛成よ」
お恵の言葉に、提案した源一郎までビックリ。
「ありがとう。お恵さん」
思わぬ援軍の登場に源一郎は、してやったりとニンマリする。
一方、お良は思わずお恵を見た。
お恵の射るような視線がお良を襲う。
二人の視線は絡み合って火花を散らす。
一瞬たじろいだお良。
頭の中のゼンマイが逆回転を始める。
「お恵さんが賛成なら、わたしも異存はありません」
横に座っていたお節があわててお良の袂を引く。
「なに言い出すのお良ちゃん、あなた正気?」
そこへお松が割って入る。
「わたしたちが負けるわけないわ。ウフフ、兄上たちの褌姿が目に浮かぶ」
お松は、兄の源一郎に簪(かんざし)で買収されていたから、無責任に強気な言葉でムードを煽って、座の空気を一気に賛成に向ける。
広間の雰囲気は、もはや暴走状態。
ブレーキとアクセルを踏み間違えた高齢ドライバー運転の自動車である。

