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ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第6章 未来の関係
「…い、おい。起きろ」

「んっん~」

ぺちぺちと頬を叩かれ、僕はうっすら眼を開けた。

「あっ、紗神…。おはよう」

「おはよう。朝食できたから、食べな」

「うん」

僕はむくっと起きて、気付いた。

…昨夜、結局そのまま眠ってしまったことに。

「先にシャワー浴びてこいよ」

「わっ分かった。あの、ちょっと、話があるんだけど…いい?」

「ああ、じゃあリビングで待ってる」

「うん」

そう言って彼は部屋を出て行った。

素っ気無い言い方だったけど、どうやら機嫌は直ったらしい。

今ならまともに答えてくれるかもしれない。

僕はベッドから出て、お風呂場へ向かった。

まずは体をスッキリさせたかった。

シャワーを浴びてリビングに行くと、テーブルには朝食ができていた。

今日はサンドイッチとコーヒーか。

「いただきます」

「んっ」

紗神も食べ始める。

一人で食事をするのが嫌いな彼は、ずっと僕を待っていてくれる。

それは嬉しいんだけど…僕じゃなくても良いような気がする。

もっと見た目がキレイで可愛い人の方が、食事も美味しくいただけるような…あっ、落ち込んできた。

「何マズそうな顔してんの? 美味しくない?」

彼の表情が不機嫌そうに歪む。

僕は慌てて首を左右に振った。

「とんでもないっ! 美味しいよ! 僕、キミの作るサンドイッチ好きだし」

「そう」

…ほっ、何とか危機一髪。

でも本当に紗神の作るサンドイッチは好きだった。

どの具材でも、不思議と僕の口に合ったからだ。

ああ、でも彼はそれを知っているからこそ、今朝はサンドイッチだったのかな? 

無言の謝罪。

昨夜、激しくされたから…。

思い出して、赤面してしまう。

それを隠すように、食べ続けた。
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