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お前と、俺と・・・。
第14章 光り輝くその先に見えるもの・・・
「彩…落ち着いて聞いて!
秀君は今、集中治療室に入ってる…ウッ…ウッ…
今、ここの病院の先生たちが、頑張ってくれてる
のよ…」
「イヤ―――――――ッッッ!ヒデのとこに行く!!
私、ヒデの傍に居るのー
だってさっき、約束したばかりなんだもん…
結婚しようって…ずっと一緒に居ようねって…
ヒデと約束したんだもん…
ママッお願い…ヒデに会いたいの!!
ヒデのとこに行きたいの…
ヒデ…ヒデ…お願いだから…
私を一人にしないで…ウッ…ウッ…」
「彩っ…もう、自分でもわかってるかも知れないけど
彩はね、骨折してて動けないの…
骨折だけなんて、キセキだって、言われたのよ!
秀君がね、彩の事、守るようにしてたんだって…
救急隊員の方が…そう教えてくれたわよ…ウッ…ウッ…」
「イヤ―――――――ッッ…ヒデ―――――ッッ…
ウッ…ウッ…」
もし、もし神様がいるなら…
どうか神様、どうかお願いです!
私から、ヒデを奪わないで。
ヒデが居ないと私は生きていけない
私はもう、生きていけないんです
だから、だから…どうか、ヒデを助けてください
私にとって、大切な、かけがえのない人を
どうか、神様
どうか、お願いします…
ヒデ…私達は、ずっと一緒だからね。
あなたを一人にはさせないからね…
もし、あなたがこの世にお別れをするならば
あなたを一人で逝かせたりしないからね
私達は、いつまでも一緒だよ…