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お前と、俺と・・・。
第14章 光り輝くその先に見えるもの・・・
美咲(秀俊母)side
今、私は病院に居る
こんな状況って、前にもあったよね?
もう、思い出す事も、まさか同じような事故に遭う
なんて事も、ないと思ってた。
何で?どうして??
私の大切な人を…何故こんな目に遭わせるの???
俊明だけじゃなく、秀俊まで
どうして私から奪っていくの?
愛する人との子供…私は、大切に育ててきた。
こんな理不尽な事ってある?
二人して、交通事故
俊明の時は、居眠り運転だった。
そして、秀は…飲酒運転だと、警察の人から聞いた。
命の重さをわかってる? 自分は大丈夫とでも思った?
悔しい…この悔しさは、誰にぶつければいい?
もし万が一、秀に何かあったら
最悪な状況になったら
私は、きっと生きていけない
救急オペが始まり、何時間経ったんだろう…
もう、何もわからない。
1時間かもしれないし、3時間かもしれない…
いや、もっと経ってるのかもしれない。
でも今の私には、そんなの関係ない
ただ、秀が助かってくれれば…
今の私には、もう、それだけでいいの
「淵上さんのご家族の方ー、いらっしゃいますかー?
淵上秀俊さんのご家族の方ー…!!」
「はっ、はい…私です…母親です…」
「お母様ですか? こちらにどうぞ…」
「………」