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お前と、俺と・・・。
第3章 お前の事…
彩side
フーッ…二週間なんて、あっという間だったなー
ヒデもちゃんと生徒してるし、安心した。
ヒデと話そうにも、そんな時間はなくて。
実習で来てるんだもん、当たり前だね!
実習最後の日、授業を早めに終えて、みんなに
挨拶をする事になった。
「みなさん、今日までの二週間、本当にお世話になり
ました。みなさんが優しい生徒さんばかりで、私も
何も困る事なく、一緒に楽しく過ごす事が出来ました
本当に有難うございました。
私の授業はどうでしたか?
解り辛かったり、面白くなかったり、こうした方が
いいとか…きっと、色々あったと思います。
みなさんの感想、是非教えてください!
きっと、面と向かっては言いにくい事もあると思う
ので、小林先生に言ってくれてもいいし、紙に書いて
渡してくれると嬉しいです。
その時は、小林先生…よろしくお願いします…ペコッ」
「あっ・・・ハイッ!・・・わかりました」
「では、あと少しだけお話させてください。
みなさんは、高校二年生…来年は受験ですね!
みなさんは、夢ってありますか?
こんな仕事をしたいとか、この道に進みたいとか…
みなさんわかってる通り、私は今、高校の国語教師に
なりたくて頑張ってます。
私がなぜ先生になろうと思ったか
小さい頃の私は、遊ぶ事が大好きで、楽しい事が
大好きで、先生になりたいとか何も考えていない
ごく普通の子供だったの。
本を読むのが苦手で…あっ、読書ね!
でも、マンガはとっても大好きで…よく読んでいまし
た。
それでね、中学生の時に読んでいたマンガに、ある
ことわざが出てきたの…」